人気ブログランキング | 話題のタグを見る

人間の弱さについて

自分のキャリアをどう捉え何を目指すのか?
これは非常に重要な問題だと思います。
人間の弱さについて_e0365131_17131849.jpg


人間の愚かさ弱さを克服することは、社会を生き抜く上で非常に重要な問題です。
愚かさや弱さは経済社会では、悪徳な強者や賢者に食い物にされてしまうからです。
儲け話や成功体験なんて世の中に溢れています。そんな話はネットでは本当に多い。
それは、自分も儲けたい何かで成功したいと考えている人が世の中に多いからですね。
自分も本当に愚かな人間であると自覚しており、いつもそんな情報に振り回されています。
そして、自分の行動にも自信が持てなかったり、過去の行動を後悔するのです。

人間は社会的な存在であり、どうしても称賛して欲しいと常に思っています。
親に褒めて欲しい、学校で人気者になりたい、会社や世の中で良い評価を得たい。
評価を得る。認められる。この欲求自体は悪くないものです。
社会の一員として参加するにあたり、必要な感情でしょう。
しかし、どのようにその評価を得るかが、その人の幸福に繋がるか否かに関わっているのです。

アダムスミスは、人間の称賛を得る道は、財産への道と徳への道の二つがあると言っています。
財産の道は、貧困・低い地位から富・高い地位を目指す道です。
徳への道は、悪徳・愚行から徳・英知を目指す道です。

私たちが生活する中で、徳が高い人かどうかは一見してわかりません。
街の中で徳が高い人と通りすがったとしても、その人を称賛することはないでしょう。
称賛されたい欲求がある人間は、そんなものを高めても無駄に思えてしまうのです。

私たちは幸せになるためには、この徳と英知を高めることが最も重要なことであることは薄々気づいています。
悪徳や愚行がいかに自分の心を苦しめるか、普通の人なら理解できます。
自分の経験から振り返ってもこの感覚には納得できます。

お金をいくら稼いでも、見栄を張ったりストレス発散で浪費したりすることがよくあります。
こんなことしていたら、いくら稼いでもすぐお金なんてなくなってしまいます。
お金を稼ぐことがたとえできたとしても、長続きはしないでしょう。

人間は弱く虚栄心のために、富・高い地位を獲得を目指します。
自分の悪徳・愚行を改善出来ないまま、富や高い地位を獲得しようとするのです。

この人間の弱さは絶対に悪いものであるとは、アダムスミスは言っていません。
社会の繁栄や人間の成長にとって、必要不可欠なものであると。
しかし、それを制御する賢明な判断を下すことができるシステムが必要だと言っているのです。

市場の失敗とは、市場の適正なメカニズムが働くなってしまう状態のことです。
例えば、独占・寡占・公害・経済格差などがあります。
このような状態に陥らない為には、徳と英知を人々が高めていかなければならないのです。
それは個人の成長と幸せへの道にも同じことが言えます。

いくらお金を稼いでも高い地位に就くことができても、それを使いこなすだけの徳と英知が必要不可欠なのです。
さらにアダムスミスは、幸福になる為には財産は必要最低限あれば良いと言っています。
その必要最低限を満たせば、幸福度は徳・英知が高まるに従って幸福度は上がるのです。
幸せは自分が決めるものとは、こういうことでしょうか。

悪徳・愚行こそが幸福への最大の敵です。
お金を稼ぐことで幸福への道を閉ざすことは避けなければなりません。
そのような意識でないと必ず失敗に陥るでしょう。

弱さは人間の成長・社会の発展にとって悪いものではないです。
必要不可欠の存在です。
しかし、幸福はそれを制御できる人間に訪れるということを肝に命じておきたいと思います。
















by tetutetuten | 2016-12-25 13:00 | 読書